インターネットの基本思想は「すべてのホストにグローバルIPアドレスを割り当て、End to Endの通信を行なう。ネットワークはdumbで(何もできなくても)いい」だと思う。しかし現実問題として、IPv4のアドレスは足りない。おまけに、私以外の家族はWebが見られてメールが読み書きできればとりあえず問題ないのである。というわけで、我が家ではNAPT(Network Address Port Translation)機能を備えたいわゆるブロードバンドルータではなく、アプリケーションゲートウェイが動いている。
もうちょっと具体的に言うと、まず2枚のLANカードを装着したサーバーマシンを用意する。といっても、もう使わなくなったPCにFreeBSDをインストールしているため、必要なのは手間だけで実質タダである。このマシンでsquidというWebのproxyサーバーと、qmailというMTA(Mail Transfer Agent)、そしてimapサーバー(MDA。Mail Delivery Agent)を動かしているのだ。
今後の目標としては、ありあまる帯域幅を活かしてNetNews(NNTP/Network News Transfer Protocolを使った、インターネット黎明期から存在するバケツリレー式伝言板)サーバーとして使いたい。といっても、このサーバーは今まで使っていなかったので、また一から勉強である。世に勉強の種は尽きまじ、のようだ。