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第八十景：最新のビデオ・オン・デマンド！ 予断を許さず!? |
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■ いつの間にやらYahoo! BB
なんてことを考えつつ、新聞を開くと、今度はアッカ・ネットワークスから名簿が流出……。何それ？ またADSLか。なんかIT関係の人たちってい～かげん、って思われちゃうよなぁ。良くないです。 2社から流出してるってことは、他のADSL事業者から流出していてもおかしくないかも。マーケティング資料にするとかいって、さまざまなデータを手に入れるのはインターネット業界の人たちの得意技だけど、これだけ保護が手薄なら、おめーらもう人のプライバシー情報手に入れるの禁止だ！ ってなこと言われるよ、きっと。 Yahoo! BBは好きですよ。いろいろサービス模索しているし。正直言って、この会社ががんばってなければ、日本にブロードバンドの時代は来てなかったといっても過言ではないでしょう。いまだにISDNで、128kbps高速通信とか言ってたんだろうなぁ。携帯電話に押されて全然恩恵を受けている気はしないのですが、IP電話の普及にしてもYahoo! BBのおかげみたいなものだし。それにケーブルテレビだってやってるんですから！（今回のテーマのはず……）。 最初は、私も積極的にYahoo! BBにしようと思っていたわけではありませんでした。 拙宅のインターネット回線をADSLにしたのは、確か2000年ごろだったと思います。最初に契約したのは、今はなき「東京めたりっく通信」。640kbpsのサービスだった記憶があります。光ファイバの100分の1の速さです。しかし、それまでがフレッツ・ISDN。常時接続とはいえ64kbpsの世界ですから、その速さには感動したものです。どんなホームページもさくさく表示されるし、重いフリーソフトも簡単にダウンロードできる。もうね、あの感動たるや、インターネットがUUCP接続からIP接続に変わった時くらいの感動でした。 インターネット黎明期は、今のようにコンピュータ同士が常時接続されているのではなく、一定の時間ごとに特定のサーバー同士が接続しデータをやりとり、それをバケツリレー式に転送していくという方法（UUP：Unix to Unix Copy）がとられてまいました。だから電子メールは、届くのに早くて半日だし、2、3日かかるのも当たり前でした。 東京めたりっく通信は、インターネット界の革命児であったわけなのですが、2001年に経営危機を迎え、同年ソフトバンクの傘下に入ってしまいました。サービス内容は、そのままではありましたが、名前もいつの間にやら「Yahoo! BB めたりっくサービス」に変わり、気がつけば、Yahoo! BBのサービスに完全に統合されてしまっていたのでした。そんなわけで、自分で選択したわけではないのですが、Yahoo! BBの会員になっております。 ■ やっぱりケーブルテレビは便利だから…… 一昨年に墨田区の公団から中央区のマンションに引っ越しました。総個数30戸ばかりの小さなマンションです。電話局からの距離が500～600メートルなので、ADSLも快調です。サービス切り替えの時に、1.5Mbpsのサービスから12M＋無線LANパックに変えているので、下りで8～10Mbps程度は出るので、そこそこ快調ではあります。ところが引っ越してみると、このマンション、地下まで光ファイバが通っているとか。「おお、100Mbps！」と喜んだのも束の間、世の中そんなに甘くはなく、マンション構内は「ホームPNA」を使うのだそうです。ご存知ですか？ ホームPNA。電話線を通じてLANが構築できるシステムで、当時は2Mbps程度のスピードではなかったかと思います。 100Mbps来てるのに2Mbps……。ちょっと呆れちゃいましたですね。それでADSLのサービスをそのまんま使うことにしたわけです（ちなみにこのホームPNA、現在では「HomePNA 3.0」という規格ができていて、その規格だと、最大128Mbpsのスピードが出るとか。すごいですね）。ところが入居したところで、構内の規格がHomePNAからVDSLに変更になりました。VDSLだと17Mbpsほどのスピードが出るそうです。それも上りも下りも。基幹は最大100Mbpsなのにたった17Mbps……って考えもありますが、そこがマンション暮らしの悲しさであります。17Mbps、十分速いです。 当初、IPアドレスがプライベートアドレスだったのが、グローバルIPに変更になり「そろそろ“光”に乗り換えるか」と思っていた矢先に、来たのが「BBケーブルTV」ですよ。 墨田区の前に住んでいた目黒区には「イッツコム」というケーブルテレビのサービスがあって、そこに加入しておりました。しかし、墨田区の公団では残念ながら「桜ケーブルテレビ」に加入することができず、「スカイパーフェクTV」に加入。中央区には、なんとケーブルテレビの会社そのものがない。その上、このマンション、BSとCSの共用アンテナがあるのですが、悲しいかなCSのうち一部のチャンネルの電波が届きません。 お気に入りの「日本レジャーチャンネル」（競艇のチャンネルです）は入るので問題ないのですが、たぶんスカイサービスの方の電波が届かないのでしょう。なぜかパーフェクTVのサービスである「スーパーチャンネル」（海外テレビドラマ専門チャンネル、宇宙大作戦だの、刑事コロンボだの、ナイトライダーだの、白バイ野郎ジョン・アンド・パンチだの、そんなもんがイロイロなチャンネル）も入らないのですよ。いや、ベランダにアンテナ立てればいいんですけどね。 そこに来たんですよ、「BBケーブルTV」が（やっと前置き終了です）。 ■ 知ってますか？
契約しましたよ。契約しましたとも。BBケーブルTVからの勧誘の電話にほいほい乗りましたともさ。2カ月間基本料金2,500円が無料だっていうし、1週間ビデオ・オン・デマンド無料で見放題って話もあったし。無料期間中に解約すれば加入料金も払わなくていいって言われたし……。でも、これでしばらくヤフーBBとも離れられくなったわけです。 勧誘の電話から1週間ほどして、ケーブルテレビ用のチューナー（セットトップボックス）が届きました。箱に大きく「SAMSUNG」。考えてみれば世界のブランド「サムスン」の製品が始めて家に導入されたんだなぁと、ちょっと感動（うそ）。 設置がけっこう面倒くさく、（1）PCの電源、ケーブルモデムの電源を切って30分ほど置く（IPアドレスの開放だとか）、（2）専用ルータを接続する、（3）専用ルータとケーブルテレビ用チューナーを接続する、（4）ケーブルテレビ用チューナー“起動”。起動って、オーバーなと思うでしょ。「そりゃ、スイッチオンだろ？」という突っ込みに対して、ここはあえて「起動」と言いたい。イニシャライズだの、なんやらだのそんなのがあって、再起動を繰り返し、スイッチが入った状態になるのに、15分ほどかかりました。あ～、これ家電のような振りしているけど、実はパソコンだろって感じ。 とりあえずこれで一応準備完了。改めてスイッチを入れると、おお、映る映る。立派なケーブルテレビだ。
■ ハングアップか？ ただの待ち時間か？ チャンネル数は20。ほとんどパーフェクTVで見られるものばっかり。スーパーチャンネルは入ってなかったりする。悲しい。しかし問題はビデオ・オン・デマンド。当初VODとか言っていたけど、今は「電子レンタルビデオ」という名前に変わって、わかりやすくてよろしい。実際に見てみるとすごい。ちゃんと映像が映る上に、早送りや巻き戻しもできる。まさにビデオ感覚。素晴らしいの一言に尽きます。まぁもちろんサービスが始まったばかりなので、いいことばっかりではありません。ケーブルテレビを導入するちょいと前に、衛星デジタルを入れて、そこでハイビジョンを見ているのですが、同じブラウン管（ブラウン管なのです）で、ハイビジョンとBBケーブルTVの画像を見ると、なんつーか、すごい落差でびっくりします。画面がバンバン変化するシーンになると、画面いっぱいに四角いブロックノイズが出るのは、まぁ昔のパーフェクTVで慣れているからいいのですが、画面のシャープさが足りず、いろんなものがボケて見える。正直言って画質はかなり辛いものがあります。 料金も問題です。値段の安いアニメ番組でも、30分のものが1日200円。レンタルビデオと比べて数倍の値段。それより何より最大の問題は、操作性の悪さです。ツチノコみたいなリモコンで、スイッチを入れてから電源ランプがつくのに体感で10秒。昔の真空管式のテレビだって、スイッチ入れた瞬間に電源ランプが点いたぞ。加えてチャンネルを変えるのに、ボタンを押して3秒。このタイムラグは、ボタンがちゃんと押されているのかどうかわからないというイライラを思いっきり誘う。 それに結構ハングするんですよ。チャンネルが変わるまでの数秒間、「これはひょっとしたらハングしてるんじゃないか？」という疑念が湧いて、「リセットかぁ、リセットするとなると、チューナーのとこまで行かなきゃならないんだよなぁ」などとつまらないことを考えるハメになるわけですよ。 そんなわけで、最近はあんまりにイライラが募るので、スイッチすら入れなくなってしまいました（似たようなイライラは、初代パーフェクTVのチューナーでも味わったことがあります。最近知り合いの家で触った地上デジタルも結構ひどいもんですな。とはいえ、BBケーブルTVほどではありませんけど）。 全然触らなくなったチューナーです。そろそろ解約かと思っていたのですが、解約しようと思った矢先に「月額基本料金無料期間延長のご案内」ってのが来て、「無料期間を当面の間、延長させていただくこととなりました」というので放ってあります。今後、このチューナー、日の目を見る日が来るのでしょうか。上り下り17Mbpsの光サービスに乗り換えるのでしょうか？ ワタクシのブロードバンドライフ、まだまだ予断を許しません。
■ 参考データ
■ ＵＲＬ BBケーブルTV http://www.bbcable.tv/ 2004/04/02 11:37
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