「GbE(Giga bit Ethernet)」は名前の通り、1,000Mbps(=1Gbps)で転送できるイーサネットの規格を指します。本来の名称は1000BASE-X(Xは後述)になってますが、さすがに数字が4桁までいくと書くのが面倒だし、間違えやすいということもあるのでしょう。同様に、後継規格である「10000BASE-X(10,000Mbps=10Gbps)」のイーサネットは10GbEといった表記になっています。
これによりデータ量が8分の10倍に増えたデータ(コードグループ)は、今度は「PMA(Physical Medium Attachment)」と呼ばれるブロックに渡され、ここでシリアルに変換されます。結果としてデータは1,250Mbpsの速度になり、そのまま「PMU(Physical Medium Dependent)」に渡されます。ここで、各インターフェイスの特性に合わせて電気信号や光信号に変換され、送信されるというわけです。ちなみに受信の場合は、まったく逆の動きとなります。つまり、1000BASE-Xの3種類の規格はPMUのみが違っており、他はまったく同一です。
図2:1000BASE-X
■ 1000BASE-Tの場合
図3:1000BASE-T
では、1000BASE-Tはどうでしょうか。これを簡単にまとめたのが図3です。まず上位のMAC層から「GMII(Giga bit Medium Independent Interface)」経由でデータを受け取るところまでは1000BASE-Xと同じです。しかし、PCS層ではこの受け取ったオクテットデータにスクランブルをかけ、さらにエラービットを付加した9bitのコードに変換します。