Windows Updateは、Windowsのセキュリティを強化するための機能です。多くのウイルスや不正アクセスは、OSの弱点を突いて攻撃してきますが、このような弱点をWindows Updateで修正することで、ウイルスや不正アクセスの攻撃を受けても被害が発生しないようにできます。重要な更新を確実にインストールしたり、定期的にWindows Updateを実行して、問題を根本から解決することが重要です。
Windows Updateも、まさにこれに似た対策と言えます。ドアのカギが壊れていたり、窓が開けっ放しになっているのと同様に、Windowsにもある種の弱点が存在します。もちろん、弱点がないことを目指して開発しているはずですが、それでも開発者が見逃してしまった弱点があったり、開発者が想定していない動作を強制的にさせるなどして、思わぬ弱点が新たに生まれてしまうことなどがあります。
このようなメッセージを見逃してしまう、もしくは意味がわからずに放置しているユーザーが多いことからか、「Windows XP Service Pack2 セキュリティ強化機能搭載」(2004年8月以降に登場)以降では、ダウンロードだけでなく、インストールも自動化されるようになりました。ユーザーが指定した時間(標準設定では午前3時)やWindowsのシャットダウン時にダウンロードされた重要な更新を自動インストールすることで、常に最新の状態でOSを利用することができます。Service Pack2は、それ自体がこれまでの更新の集積にもなっていますので、公開されたら必ず適用するようにしましょう。
「Windows XP Service Pack2 セキュリティ強化機能搭載」のセキュリティセンター。自動更新の状態を常に監視できる
Service Pack2の自動更新では、ダウンロードした更新を標準で自動的にインストールする設定に変更されている。指定した時刻やシャットダウン時にインストールされる
■ 定期的にWindows Updateを実行
Windows Updateを手動で行なうもう1つの方法は、ブラウザでインターネット上のWindows Updateサイトにアクセスし、更新を適用する方法です。「スタートメニュー」の「すべてのプログラム」から「Windows Update」を選択するか、Internet Explorerの「ツール」メニューから「Windows Update」を選択して実行します。
Windows Updateサイトでは、自動更新でダウンロードされる「重要な更新」以外に、「Windows XP」や「ドライバの更新」など、緊急性の高くない更新もダウンロードすることができます。弱点を修正するためのアップデートモジュール以外に、新機能を追加するためのアップデートモジュールなども提供されていますので、こちらも必ず実行しておきましょう。
Windows Upadateサイトには自動更新ではダウンロードされない更新も登録されている。定期的にアクセスし、更新を適用しておくことが重要