|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第24回：IP電話ってお得なの？ |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
ADSLやFTTHなどのブロードバンドと組み合わせたIP電話が利用される機会が多くなってきました。最近では、プロバイダーの標準サービスとして位置づけられていることも珍しくありません。果たしてIP電話を使うと何がお得になるのでしょうか？
■ 全国一律の通話料を実現 これまでの一般加入電話は、電話をかける相手の距離に応じて通話料が課金されるというのが当たり前でした。しかし、IP電話では、この料金体系が大きく変わります。たとえば、これまでの一般加入電話では、基本的に市内通話は3分8.925円、市外通話は20kmまで3分21円、20～60kmまで3分31.5円、60km超で3分42円という料金（平日昼間の通常料金）がかかっていました。県外通話も同様に距離に応じて、料金が高くなるのが普通でした。 しかし、IP電話では通話料が距離に応じて課金されることはありません。サービスによって細かな違いはありますが、おおむね7.5～8.4円/3分程度の料金で、日本全国どこにでも一律料金で電話をかけることが可能となります。
初出時、NTT東西およびNTTコミュニケーションズの通話料金が誤っておりました。お詫びして訂正いたします。 ■ なぜ通話料が安くなるのか？ では、なぜIP電話では通話料が安く設定されているのでしょうか？ これはIP電話の仕組みを考えると理解できます。IP電話は、電話でやり取りする音声をデータとして扱うサービスです。たとえば、インターネットでよく利用するメールは、文字情報をデータとして扱いますが、これと同様に電話の音声をデータ化し、それをインターネットと同じようなIPのネットワークでやり取りするようになっています。このため、データを伝送するためのネットワークを電話でも利用することができます。 これまでの一般加入電話では、音声を伝送するために全国にたくさんの交換機を設置しなければなりませんでしたが、IP電話ではその必要がなく、音声を伝送するネットワークのコストを下げられるというわけです。
■ 特定の相手との無料通話も可能 このように、一般加入電話に比べて安い通話料を実現できるIP電話ですが、さらに通話料がお得になる場合もあります。同じIP電話サービスを利用しているユーザー同士であれば、その通話料が無料になるというものです。たとえば、Yahoo! BBのBBフォン同士、OCNのOCNドットフォン同士といったように、同じIP電話サービスを利用するユーザー同士が通話をする場合、相手との距離が遠かろうが、何時間話そうが、その通話料は一切かからないのです。 一般加入電話への通話料が全国一律になるのもメリットですが、このような無料通話ができることこそIP電話のメリットと言っていいでしょう。通話する相手がまったく同じサービスに加入していない場合でも無料で通話ができる場合もありますが、これは組み合わせが非常に複雑なため、また別の機会に説明します。 ■ 「IP電話」と「インターネット電話」の違い なお、IP電話の中には「インターネット電話」と呼ばれるサービスも存在します。一見すると同じサービスに見えますが、これまで紹介したブロードバンド向けのIP電話は電話専用のネットワークを使うのに対して、インターネット電話はその名の通り、インターネット網を利用して通話する点が異なります。IP電話には「050」から始まる専用の番号や、一般加入電話と同じ「0AB～J」形式の番号が割り当てられていますが、これらの番号は一定の基準を満たさない限り番号が与えられません。インターネット電話の場合、この基準を満たしていないために、現状では電話番号が割り当てられていないのです。そのため利用できるのは発信のみで、一般の電話から着信を受けることができません。また、電話番号が与えられていないため、相手先への番号通知もされません。 一般の電話から着信を受けられないデメリットはありますが、こちらも同じユーザー同士の通話が無料であったり、インターネットに接続さえしていればPCやPDAからも利用できるというメリットもあります。また、最近では音質の評価が高く、ライブドアの提携でも話題を呼んでいる「スカイプ」というサービスも登場しています。IP電話にはこのようなインターネット電話も含まれますので、サービスの違いを頭に入れておくと良いでしょう。
■ ＵＲＬ 関連記事：総務省、9月下旬施行の改正省令でIP電話に「050」の電話番号を付与 http://bb.watch.impress.co.jp/news/2002/06/17/soumu.htm ■ 関連記事 ・ NTT東西、固定電話からIP電話への通話サービスを10月23日より開始 ・ ライブドア、P2P電話ソフト「Skype」との独占的パートナーシップを締結 2004/11/05 11:29
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
 |
|
| Broadband Watch ホームページ |
|
|
|
|
|
|
| Copyright (c) 2004 Impress Corporation, an Impress Group company. All rights reserved. |